高いけど車両保険って超使える!おすすめの理由とネット型保険で高加入率のわけ

landslide 自動車保険

自動車保険に車両保険をつけると保険料はかなり高くなりますよね。「車両保険は高いからやめてる。」という方も多いのではないでしょうか。実際、日本損害保険協会の調査では車両保険をかけている車は45%ほど。

一方、ネット型自動車保険のイーデザイン、セゾン (おとなの自動車保険)では70%の方が、三井ダイレクトでも約60%の方が車両保険をかけています。平均と比べると驚きの加入率ですよね。

イーデザイン損保HPより引用

でも本当にに車両保険って必要なんでしょうか?この記事では長年、自動車保険に携わってきた筆者が、これまで取り扱った事例をもとに車両保険の必要性を解説しています。車両保険を迷っている方はぜひ参考にして下さいね!

そもそも車両保険ってどんな補償?

車両保険とは、契約している車が衝突や接触などによって損害を受けた場合に、その修理費用などを補償する保険です。また車両保険には2種類あり、補償の範囲が広いもの「一般」タイプと補償の範囲が狭いもの「危険限定」タイプがあり、当然ですが、補償範囲が広いものが保険料は高くなります。

 対象となる事故の範囲 一般タイプ 危険限定タイプ
車やバイク(相手車両が確認できる場合)との衝突・接触
自転車との衝突・接触 ×
電柱・建物などとの衝突や接触(単独事故) ×
あて逃げ ×
転覆・墜落 ×
火災・爆発・台風・洪水・高潮など
盗難・いたずら・落書き
窓ガラスの損害・飛び石による損害

なお「地震、噴火、津波」による損害は補償の対象外。補償の対象にするには別途「地震、噴火、津波全損時定額払い特約」の付帯が必要となりますが、この特約があるネット型保険会社は限られているので注意が必要です。
※「危険限定」タイプは、保険会社によって 対象となる事故の範囲 が違う場合があります。※ここでは「一般」タイプ、「危険限定」タイプ、「地震・噴火・津波一時金払」特約 と呼んでいますが、保険会社により呼称や補償内容に違いがあります。詳細は各保険会社のHP等で確認をしてください。

近年は異常気象の影響で、毎年のように大雨による洪水や浸水が頻発しています。ニュースなどで冠水した車の映像を見かけることも珍しくありません。大切な車を守るため、車両の時価額が低い(車両が古い)場合を除き、車両保険はぜひともつけておきたい保険です。
※対人、対物賠償保険、車両保険等の支払いを受けると無事故割引の等級はダウンします。保険使用は損益分岐点を考慮して決定することをお勧めします。

車両保険の必要性とは?

自然災害で使える!

近年頻発している台風やゲリラ豪雨。どこから看板が飛んできて車にあたりキズができた、車が水没したなどの被害が後を絶ちません。

The water is gone


実際、平成30年 大阪・京都・兵庫などを襲った台風21号だけでも、自動車保険の支払額は780億円!(日本損害協会HPより)保険金ってこんなに支払われているんですね!

甚大な被害をもたらす風水害が、今度はあなたの地域を襲うかも知れません。車両時価額が低い車を除いて車両保険への加入はもはや必須と言っても過言ではないのでしょうか。

ただし「地震、噴火、津波」による車両損害については補償対象外。カバーするには別途、「地震、噴火、津波全損時定額払い」特約※保険会社により呼称が変わります をつける必要があります。

ネット型の自動車保険では用意していない保険会社もあるので、必要な方は保険会社選びに注意が必要です。※「地震、噴火、津波全損時定額払い」特約がある保険会社はこちら

車同士の事故で使える!

相手の過失(責任)が100%の場合

相手の過失(責任)が100%の事故なら、本来車両保険の出番はありません。でも相手が無保険だったりお金のない人だったらどうでしょう? 待てど暮らせど賠償してくれないケースも少なくありません。

じっさい自動車保険の未加入率は約1.2割。恐ろしいことに10台に1台は無保険です。


このような状況から自分の車を守るためにも、車両保険はおススメ! 相手から賠償してもらえない場合も、自分の保険から修理費が出るので安心※2です。

※1契約時に設定した保険金額を上限とします。
※2保険を使用すると無事故割引の等級 (等級別割引制度)は3等級ダウンし、更新時の保険料がアップします。保険を使うか?は損益分岐を考える必要があります。※こちらの記事もどうぞ!「自分に過失が全くない事故に限り等級ダウンしない特約があるってホント??」

自分にも過失がある場合

例えば 下図のような事故であれば、基本的な過失割合はA車両は40%、B車両は60%となります。

【信号規制がない同じ道幅の交差点で、直進する四輪車同士が同程度のスピードで衝突した場合】

たとえば、あなたがBの運転者、相手側がAとします。あなたの車の損害額(修理費)が100万円とします。すると相手方から受けられる賠償金は

「B車 損害額100万円」×「相手Aの過失割合60%」=「60万円」なので、残り40万円は自己負担することに・・・!数万円ならまだしも数十万円の自己負担になれば、経済的ダメージを受ける方が多いのではないでしょうか?

そこで役立つのが車両保険。今回の例でいえば不足(自分の過失)分の40万円が車両保険からおりるというわけ。頼りになりますよね!

過失割合って誰が決めるの?

車両保険がないと揉める?!

事故の際、保険会社で示談代行をしますが、そのためには過失割合で事故の当事者同士の合意がなければいけません。もしお互いに車両保険がない場合、過失が多いほど自己負担額が大きくなりますから、なるべく相手側の過失を大きく取ろうと揉めるケースがあります。

ですが車両保険があれば、過失割合がいくつになろうと関係ありません。( 自分の過失分がカバーされますから!)さっさと示談を済ませたなら、事故のことを忘れ、いち早く日常を取り戻すことができることでしょう。うーん車両保険って、魅力的ですね!

飛来物で使える!

飛来物による車の損傷も補償の対象です。よくあるのは飛び石被害。一般道、高速道路ともに発生しますが、高速道路ならより確率は高く、損傷個所がフロントガラスであればダメージも大きくなりがち。

もしガラス交換が必要となれば、工賃と合わせて最低5万円以上(ガラス面が広いと15万円以上かかることも・・・)の出費となるでしょう。また衝突軽減ブレーキ搭載車はカメラの調整(エーミング)も必要となり、修理費は2万~3万円高くつきます。

アイサイト

こんなときも役に立つのが車両保険!修理費はもちろん、エーミングの費用も補償の対象。ですから衝突軽減ブレーキ搭載車高速道路をよく利用する方でには特におすすめの補償です。

また石に限らず「どこからかゴルフボールが飛んできて車の外販が凹んだ!」という場合や「どこからかペイントミスト飛んできて、車に付着している!」という場合も補償の対象。

ペイントミストの場合、付着範囲が広いと修理費も当然高くなりますし、メタリックやパールなどオプションカラー使用の車も修理費はさらに高くつきます

運転に自信のある人も、飛来物被害は防ぎようがありません。車両保険未加入なら加入を検討してみてはいかがでしょうか。

自損事故で使える!(一般タイプ対象)(危険限定は補償対象外)

例えばカーブを曲がり切れずガードレールに衝突したなど自損事故を起こした場合、車両保険がなければ修理費は全額自己負担になります。

修理費が高額になると多くの方にとって痛手となりますし、ローン返済中の車が全損(修理不能)になった場合、車を失ったのにローンだけが残る、なんて悲惨なことになりかねません。

ですが車両保険(一般タイプ)があれば契約時に設定した保険金額を上限に、修理費を補償してもらえるので安心です。さらに新しい車の場合、新車特約を付帯することで、全損でなくても一定の条件を満たせば新しい車に買い替えることが可能です!

当て逃げで使える! (一般タイプは対象)(危険限定タイプは補償対象外)

駐車中の当て逃げ被害も車両保険(一般タイプ)であれば補償の対象です。相手を見つけることができればいいのですが見つからないことが圧倒的に多く、泣き寝入りを余儀なくされることもしばしば。

「運転に自信があるから車両保険を付けない」という方もいらっしゃいますが、自分の運転技術とは関係のないところで被害にあう可能性もゼロではありません。

盗難、車上荒らしで使える!

自動車盗難は大きく分けると、車の部品や積載物を盗む「車上荒らし」と車を丸ごと盗む「車両盗難」があります。

「車上荒らし」 の犯行目的はもちろん転売。エアロパーツ、カーナビ、アルミホイールといったものがよく盗まれています。

また 「車両盗難」 は一時期より減りましたが、リレーアタックなど手口が巧妙になっていますので油断は禁物。やはり最後の砦は「車両保険!」ということになるでしょう。

ネット型保険で高加入率のわけ

自動車保険は大きく分けて「代理店型」と「ネット型」があります。

代理店を有する保険会社では東京海上、三井住友海上、損保ジャパンなどが有名ですね。これらの保険会社は自ら保険を募るのではなく、代理店が営業を行い売り上げを作っています。その見返りに保険会社は保険料の一部を手数料として代理店へ支払っていて保険料が高くなる傾向にあります。

一方、ネット型はソニー、三井ダイレクト、アクサダイレクトなどが有名ですが、これらのネット型は代理店を介さないため、その分保険料が安くなる傾向にあります。ですから代理店型では手が届かなかった車両保険も、ネット型なら加入しやすくなるというわけ。これが高加入率につながっているのです。

まとめ

ここまで車両保険の魅力を解説を解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。古くて市場価格が低い車を除けば、対人、対物、人身傷害保険の次におススメしたい保険です。特に近年、異常気象(風災、水災)による車の損害が増えているので、あなたの愛車も他人事ではありません。また保険料を抑えたい場合はネット保険への加入も視野に入れて、車両保険への加入をぜひ検討してくださいね。

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