冬、寒いですよねぇ。今はエアコンや床暖房など多彩な暖房器具がありますが、石油ファンヒーターや石油ストーブはパワーがあり愛用されている方も多いでしょう。
ただ灯油の買い出しは一苦労!重いし、臭うし・・・運搬中、車内で灯油漏れが発生なんてことになったら最悪!
車内で灯油をこぼすと臭いがなかなかとれないもの。シートやマットを交換をして修理に数十万円かかった!という事例も・・・
こんな場合、どうしたら匂いを消せるのでしょうか?また車両保険は使えるのでしょうか? さっそく解説していきましょう!
臭いを消す手順
灯油は揮発性の物質ですが、揮発しにくいため長い間灯油臭さが残ります。こぼしてしまったらできるだけ早く対処することが肝心。次の方法をお試し下さい
①灯油をできる限り吸い取る
こぼした部分に、乾いたぼろ切れや新聞紙などを置き、さらに重石になるものを置き灯油を吸収させます。ぼろ切れや新聞紙を取り換えながらこの作業を数回繰り返し、できる限り灯油を吸い取ります
②外せる部品なら丸洗い
①の作業のあと、フロアマットのような外せる部品なら取り外し、ブラシなどを使って中性洗剤で洗ったあと屋外で乾かします
②外せない部品はたたき洗い
取り外しができないものは①の作業のあと、こぼした部分に洗濯洗剤(粉状)をたっぷり撒き、灯油を吸着させたら掃除機で吸い取ります
次に中性洗剤を薄めた液にタオルをつけ、固く絞り、こぼした部分をトントンと軽く叩きます
仕上げにお湯につけて固く絞ったタオルでもう一度軽くたたき、洗剤を取り除いたら風通しを良くして自然乾燥させます
消毒用エタノールを使う
①~②を試しても臭いが取れなかったら、消毒用エタノール(アルコールの一種)も試してみましょう。エタノールは発揮性が高く、また灯油を溶かす性質があります
タオルなどにエタノールを染み込ませ、こぼした部分をトントンと軽く叩きます。
ただし引火の恐れがあるので火気厳禁!アルコールだから当然ですよね!また変色の恐れもあるので最初は目立たないところで試してからにしてくださいね!
最後の砦 車両保険
色々試したが臭いが取れず、マットやシートの取り換えが必要になってしまった!というような場合、車両保険加入なら、一般的に補償の対象ですよ!
まずは加入の保険会社に報告をしましょう!
限定タイプの車両保険でもOK!
車両保険にはいくつかタイプがあり、保険会社によって名称が違うことがありますが、今回の事例なら一般タイプ(自損事故も補償するタイプ)はもちろん、限定タイプの車両保険でも補償の対象
では次の2社を例に、パンフレットを確認してみましょう
【あいおいニッセイ同和】

あいおいニッセイ同和では名称が「一般補償」と「10補償限定」となっていますね。どちらも「その他偶然な事故」に〇があります。今回の場合はこれに当てはまるでしょう
【SBI損保】

SBI損保は名称が「一般車両」「車対車+限定A」になっています。あれ?事故の例に「その他偶然の事故」が見当たりません・・・
そこで約款も確認してみました ⇩⇩

保険を支払う場合の記述に「その他の偶然な事故」を謳ってました!大丈夫そうですね!
念には念を入れてSBI損保に確認したところ「そのケースでは支払いできる可能性はある。ただし調査したうえで支払いの可否を決定する」とのこと。「調査したうえで決定」なんて、どの保険会社でも、どの事案でも当たり前ですね・・・お客さんの自己申告だけで保険金を支払っていたら、保険会社は潰れますから
ただし1等級ダウンする
ただし今回のケースで保険を使ってしまうと、無事故割引(等級別料率制度)の等級は1等級ダウン(それでも車対車の事故や、自損事故などで保険を使用すると3等級ダウンなので、1等級ダウンならありがたい!)
保険を使った方が得なのか?それとも損なのか?保険料への影響と修理費を天秤にかける必要があります
保険会社では保険を使用した場合と、使用しなかった場合の保険料の差額をシュミレーションしていますので、まずは事故(車同士の事故でなくても事故と呼びます)報告をしましょう
大丈夫。報告をしただけでは保険を使ったことになりません。保険を使うか?使わないか?は損害額が確定してから決めればいいのでご安心を!(逆に、修理が終わってからの報告だと保険がおりない可能性もあるのでご注意下さい!)
まとめ
・灯油をこぼした際は、素早く対処することが大事
・車両保険があれば、車内でポリタンクが倒れ灯油がこぼれ修理が必要になってしまった!という事案も補償の対象※すべての保険会社を調べたわけではありません。詳細はご加入の保険会社へお問い合わせください
いかがでしたか。灯油をこぼしてしまうなんてうっかりは誰にでも起こり得ること。万が一の場合に備え、車両保険があると安心ですね。車両保険を付けていない方は、この機会に見直されてはいかがでしょうか
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